COLUMN
コラム
風評被害や誹謗中傷の犯人をIPアドレスから捜す手順
- 2018.06.20
- 基礎知識
風評被害・誹謗中傷の犯人を捜すためには、IPアドレスから犯人を特定する方法もあります。
しかし、IPアドレスから犯人を特定する方法は、言葉でいうほど簡単ではありません。
IPアドレスの特定は一般人には難しい
IPアドレスを知ることができれば、風評被害・誹謗中傷の犯人を特定することができる場合があります。
しかし、特殊な環境を除いて、IPアドレスは、一般人には知れないようになっています。
IPアドレスを確認できるのは、基本的にはそのサービスの管理者になりますので、一般人は知ることができません。
個人情報保護の観点から、サービスの管理者からIPアドレスを聞くというのも、一般人では難しくなっています。
IPアドレスで何ができる?
IPアドレスを知ることができれば、何ができるのかも把握しておきたいところです。
IPアドレスを知ることができれば、インターネットにアクセスしているプロバイダや、大まかな地域を知ることができます。
詳細な住所までは知ることができませんが、プロバイダなら、そのIPアドレスの住所まで特定することができます。
もちろん、契約者なので、全くの別人が無断で使用している場合でなければ、氏名を知れる可能性も高いです。
情報開示請求について
このようにネット上の風評被害・誹謗中傷は、IPアドレスを上手く利用すれば、特定が可能であることがわかりました。
しかし、それを一般人が行うのは難しく、弁護士などの特定の権利を持った人物しか行うことができません。
弁護士は、プロバイダに情報開示請求を行うことができますが、その段階ですぐに対応してくれるプロバイダは少ないといえるでしょう。
大体の場合、裁判をして裁判所の命令で、強制的に情報を開示させるような手順が必要になってきます。
このことからIPアドレスを利用して風評被害・誹謗中傷の犯人を特定することは可能ですが、それを実行するためには、色々な意味で手間や労力が必要になることがわかります。