COLUMN
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不動産業界の企業の風評被害・誹謗中傷のリスクは口コミサイトから発生する
- 2018.06.17
- 企業
不動産業界の企業の風評被害・誹謗中傷のリスクは、他業界とは少し違っています。
不動産業界ならではの特徴を把握して、しっかりとリスク管理に努めたいものです。
口コミサイトが脅威
不動産業界の風評被害・誹謗中傷に関するトラブルを調べてみると、圧倒的に口コミから発生したものが多いです。
特に検索エンジンに上位表示されやすい大手の不動産関連口コミサイトの存在は脅威です。
実際の顧客が書き込みをすることもありますし、中には競合他社がライバルを蹴落とすために、悪評を書き込む場合もあります。
口コミサービスは、いまやネットでは当たり前の時代です。
良い口コミもあれば、口コミもあるのが当然ですが、中には売上や人材確保に関係するような風評被害・誹謗中傷も存在しています。
さらに、悪い口コミは、ニュースサイトなどの運営者にとっては、アクセス稼ぎのための材料になってしまう点も注意する必要があります。
口コミサイトに良い意見と悪い意見が同じくらい掲載されていても、悪い方のみを取り上げられると印象操作をされてしまうのです。
過剰サービスを強いられる
不動産業界の風評被害・誹謗中傷のリスクには、特有である口コミサイトからのものがあることがわかりました。
そのため、多くの会社が、口コミサイトに悪評を書かれてしまわないためのサービス改善を行っています。
ここで注意が必要なのは、口コミサイトを意識したサービス向上は、過剰サービスに繋がる可能性があるというものです。
幅広いサービスに対応できる大手企業なら勝ち残っていけますが、あくまでも不動産を売るだけがサービス範囲だった、中小企業などには厳しい現実になるでしょう。
顧客ニーズに対応するために、どんどんサービス範囲を広げていった結果、経営が成り立たなくなるというリスクも考えられます。
このように不動産業界の企業にとって風評被害・誹謗中傷のリスクは、決して軽視できるものではないことがわかったのではないでしょうか。